【ハイエース乗り必見!!】DIYによるハイエースの防音、断熱施工

ハイエース 防音断熱施工 ハイエース整備・カスタム
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 今回はハイエース乗りには必須のDIYであります、防音・断熱施工について解説いたします。

業者に依頼して施工することもできますが、使用する素材を知っていればDIYでも十分施工できますので、オススメの防音・断熱材も紹介しながら解説いたします。

・おススメの防音材、断熱材、制振材は??
・防音・断熱のDIY方法は??
・DIYの場合のお値段は??
・ハイエース1台で使用する材料の数量目安は??

車種別専用設計!ブラインドシェード

また、窓ガラスに関する断熱の自作方法は下記コンテンツに記載していますので、こちらもチェックしてみてくださいね。

【車中泊ハイエース乗り必見!】ハイエースの窓断熱の自作方法徹底解説!車検への通過できるか??

目次

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防音・断熱とは?

ハイエースの場合、外側のボディーと室内の間に空間がありますので、外側のボディーや、その間に防音性能や断熱性能を有する材料を設置して、車外から受ける冷気や熱、騒音を低減させ、快適な車内環境を整えることができます。

また、ハイエースはキャブオーバータイプの車で、その構造上、エンジンの上に運転席と助手席があり、特に運転席と助手席は、エンジンからの熱や騒音、振動の影響を受けやすいので、エンジン回りも施工することで防音、断熱効果を感じることができるでしょう。

防音には吸音材遮音材制振材を使用し、断熱には断熱材を使用します。

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ハイエースの防音、断熱の性能は?

ハイエースは商用車ですので、乗用車のように乗る人の快適性はあまり重要視されていません。しかし、ハイエースはキャンピングカーとして使われることも多く、真夏や大雪の中、車中泊として利用されます。

ハイエースは-GLやグランドキャビンなどのトリム付き車両でも断熱処理はほとんど されておらずノーマルの状態では、天井のルーフの鉄板の下にニードルフェルト(少しだけ綿のような素材)が入っており、僅かながら断熱の効果を発揮しますがこれだけでは十分ではないかと思います。

ハイエースはルーフの面積が乗用車よりも大きいため、夏ではルーフに太陽の陽が当たり、ルーフが乗用車よりも高温になりやすいです。

断熱材が不十分であると、ルーフの熱がそのまま車内に伝わりやすくなります。不十分な断熱処理により、冷房の効き具合も悪くなり、車内での快適性は低下します。

また、防音施工も不十分ですので、雨が降ると雨がルーフに当たった音が響き、かなり大きな音になり、耳障りな音になります。少しでも快適に車内環境を整え、車中泊等に活かすには、防音・断熱処理によるカスタマイズがオススメです。

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防音断熱のメリット

  • オーディオの音質環境の向上
  • 運転中の疲労軽減
  • 燃費の向上
  • 車中泊環境の向上
  • 雨音の軽減
  • 日光からの直接熱の軽減

いくら高音質なオーディオ設備やスピーカーを使っても、 騒音が車内で響いてしまったら、その効果を発揮できません。車内の騒音を低減することで、オーディオの持つ本来の性能が発揮できます。

また、トランポやキャンピングユーザーが長距離の移動中や 車中泊をする際も外部からの騒音が減少する為、 運転による疲労が低減し、エンジンフードからの熱も減少するため快適な運転が可能になります。

キャンピングユーザーの方は、車中泊時、特に真夏や冬では外部からの暑さ寒さを軽減できるため快適な睡眠が出来るのではないでしょうか。 

断熱効果により冷房の効きが良くなるため、走行時の燃費向上も期待できます。

防音断熱のデメリット

  • 施工に手間とお金がかかる
  • 車体の重量が重くなる

防音断熱には特殊な施工を施しますので、業者に依頼する場合も、DIYで施工する場合も手間とお金がかかります。DIY施工では工賃分が浮きますが、防音断熱材は資材だけでもそれなりのお値段がしますし、施工に手間と時間を要します。

また、特に制振材や遮音材の重量が重いので車重が重くなることも挙げられます。

ただ、ハイエースの場合、特にディーゼル車はトルクがあるのであまり問題にはならないかと思います。

防音断熱の場所

エンジンフード

ハイエースの場合、構造上、運転席と助手席の真下にエンジンが設置されているため、エンジンの振動や音、熱の影響を受け易い場所であるため、防音断熱処理の効果が出る箇所になります。

特にディーゼル車の場合は振動と音の影響が、ガソリン車よりも強いためディーゼル車にはオススメの施工個所になります。

ノーマルの状態でもエンジンフードには制振材、防音断熱材(ニードルフェルト)、インシュレーター(エンジンフード内側)が装備されておりますが、これだけでは不十分な面もありますので、追加の制振材、防音断熱材、吸音材等があるとよいですね。

フロント(運転席、助手席)フロア

この場所はエンジンに近いうえ、一番乗る機会の多い場所ですので施工効果は高いかと思います。また、タイヤにも近い場所ですのでロードノイズや地面からの騒音も防ぐことができます。

ノーマルでもエンジンフード同様に制振材や防音断熱材も設置されていますが、量は少なく、不十分です。

 

リアフロア

リアフロアはエンジンからは少し離れた場所になりますので、エンジン音の影響は少ないのですが、ハイエース車体の中で一番面積の広いフロアになるので、地面からの音(ロードノイズ)をもろに受けてしまいます。

ノーマル状態でも結構厚い制振剤は入っていますが、更に制振効果を向上させるため追加施工します。

このため、断熱というよりは、ロードノイズを低減させるための防音施工を行います。

リアタイヤハウス

リアタイヤハウスは面積的には小さい部分になりますが、タイヤからのロードノイズを直接受ける場所であるため、防音施工はした方がよいでしょう。

ルーフ

ハイエースはルーフの面積が乗用車よりも大きいため、夏ではルーフに太陽の陽が当たり、ルーフが乗用車よりも高温になりやすいです。断熱材が不十分であると、ルーフの熱がそのまま車内に伝わりやすくなります。不十分な断熱処理により、冷房の効き具合も悪くなり、車内での快適性は低下します。また、防音施工も不十分ですので、雨が降ると雨がルーフに当たった音が響き、かなり大きな音になり、耳障りな音になります

防音断熱の素材

防音断熱材の素材は多種多様になりますので、ご自分の予算と期待される効果のバランスを考えて、ご選択されるのがよいかと思います。

 制振材

 制振材を貼ることで、素材に加わった振動を吸収し、素材から発する音を軽減します。防音したい素材全体に貼る必要はなく、素材全体の面積に対して30%以上貼るとよいとされています。

 レアルシルト(積水化学)

厚さ1.9mmの樹脂系の制振材で素材は金属層(アルミ)に制振樹脂+粘着剤を貼り合わせており、「制振樹脂が振動エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収」と歌っております。

レアルシルトにはスタンダードのブルーカラーのレアルシルトと認定ショップだけが施工出来るブラックカラーのレアルシルト匠があります。

レアルシルト匠はレアルシルトをベースにその効果を増す為に制振樹脂部が厚く作られた逸品。

レアルシルトのメリットはレジェクトレックに比べ熱に強いのですがデメリットしては価格が高いことです。

必要数量は1枚300×400mmのもでルーフだけでナローボディーは10枚程度、ワイドボディーは14枚程度となります。

施工は簡単でハサミ等を使って必要なサイズに合わせてカッティングができますし、素材そのものに柔軟性があるので、ドアやフロアなどのした凹凸もしっかり貼り付けることができます。貼る際もヒートガンは不要で冬場も施工でき、シールを貼る感覚で簡単に貼り付けることができます。

参考価格:8枚入り13200円

 レジェトレック(日東電工)

ブチル系ゴムの制振材で金属製拘束層、ゴム系粘弾層、はく離紙の三層構造。

厚さ1.5mm、比重1.4の拘束型軽量制振材。粘弾層は、感圧型接着機能も兼ね備えている。

・少しの面積(天井面積の30~50%が目安)に貼るだけで大きな制振効果が得られ、雨だれ音対策に有効。
・低比重のため軽量化に有効。
・感圧型粘着タイプのため、接着剤塗布や熱処理は不要で 三次元曲面にスムーズに加工できる。
・10~15dBの雨だれ音の減音効果がある。
・広い温度領域(0~40℃)で安定した制振効果を発揮します。
・レアルシルトに比べ価格が安価である

レジェトレックスの一番の難点は上記に書いたブチル系の接着材です。

黒のそのゴムの様な接着材は一度貼ったらべたっと接着剤部分が伸びるので、貼り直しはかなり厳しいです。

施工はレアルシルトと同様にハサミやカッター等でカットして、簡単に施工できます。また、カット済のものも販売されておりますので、作業性を良くしたい方はこちらがお勧めです。

参考価格:カット済み 10cm×5cm 80枚セット カーオーディオ 遮音材 レジェトレックス (80枚) 3680円

 オーディオテクニカ アクワイエイシリーズ

アクワイエシリーズはオーディオテクニカが提供するデッドニング用制振剤で、『AT-AQ550』、『AT-AQ551P5』、『AT-AQ350』、『AT-AQ351P10』の4種類があります。

『AT-AQ550』は、小さい面積で高い効果を発揮する高重量タイプの制振材です。素材には、高比重・高耐熱のヴァージンブチルゴムと0.1mm厚のアルミニウムシートを採用。トランクルームやフロアパネルに使用してロードノイズを低減、またはインナーパネルに使用して外来ノイズを抑制するなど、貼付位置の違いにより抑えたいノイズに対し効果を発揮することができます。

サイズは500×250mm、厚さ4.3mm 1枚入りであり、AT-AQ551P5はAT-AQ550のサイズ違いになり500×500mm、厚さ4.3mm 5枚入りになります。

『AT-AQ350』は、ブチルゴムと破れにくいアルミガラスクロスシートの組み合わせで高い追従性と制振効果を発揮する制振材です。季節ごとの寒暖差による制振特性のばらつきまで最小限に維持できるため、一年中ご使用いただくことができます。

参考価格:2枚入り2800円

 吸音材

吸音材とは、空気中に伝わる音の振動を熱エネルギーに変換する事で音を弱める素材の事で、車内の不快な反響音を軽減したり、残響時間を調整するのに効果を発揮する、防音対策に欠かせない音を吸音する材料の事です。防音対策において遮音とは異なる性質の物になり、素材は別々に選ぶ必要があります。吸音材と遮音材の組み合わせにより、高い防音効果が得られます。

    

エーモン 静音計画(72×120cm)

 メーカーのうたい文句には「ボンネット裏に貼るだけ簡単」「車内に入り込むエンジン音を低減」とあります。厚さ4mmの吸音材が使われているようです。

種類は乗用車用とミニバン用があり、乗用車用が約72×120cm、ミニバン用が約45×150cmでサイズ違いとなっております。

ミニバン用の方が細長い形状になっておりますので、ハイエースは乗用車用の方が合っていると思います。中身は本体:1枚と接着用のアルミガラスクロステープ:1個が入っています。

参考価格:5500円(制振材セット)

カームフレックス(ウレタン発泡シート)(イノアック)

Fシリーズが吸音材で、Rシリーズが制振材となります。イノアック独自の技術により開発した吸音材で通常のウレタンフォームよりも吸音効果が高くなっています。

通常タイプと粘着剤付きのタイプの2種類がありますので、粘着剤付きの方が作業性がよいかもしれませんね。また、性能別に下記のグレードがありますので、目的とする性能が発揮できるよう選択するとよいでしょう。

F2:通常の吸音性能のみで粘着剤付き、無しを選べます。

参考価格:8500円

F6:制振性も有する吸音材になり、F2同様に粘着材アリなしが選べます

参考価格:5500円

F140:吸音性を有した制振材、制振性・吸音性及び作業性に優れる素材です

参考価格:4800円

吸音防音材ホワイトキューオン(東京防音)

ホワイトキューオンはペットボトルから作った環境に優しいエコマーク認定素材で、ガラスウールのように作業中のチクチク感がなく、室内でそのまま使うことができます。デメリットとしては低い周波数の吸音には不向きで、遮音性能は有していませんので音は減音しますが、通り抜けます。

厚みは50mm、10mmと7mmの3種類があり、密度は30kg/cm3、100kg/cm3、130kg/cm3とそれぞれ異なります。ハイエースの場合は、サイドパネルなどのスペースの広い場所は50mmでも問題なさそうですが、ルーフやフロアなどの設置スペースの狭い場所には7mmがよさそうです。

参考価格:18000円

シンサレート

3M製の高性能吸音材でサイズは1520mm x 1000mm、エーモン製の品番:2175/商品名:吸音材と同じ素材です。参考価格:3400円

素材が軽量の為、天井の吸音材や、ピラー内部に細切りで詰めると、高い吸音効果が得られます

ホワイトキューオン同様に高音域のカットを得意とする素材の為、フロアの施工には向きませんので、天井や、内張等の上側等が最適です。

エンジン音よりは主に車外の環境音軽減の効果が高いです。

    

 遮音材

遮音材とは、空気中を伝わる音の振動を遮る素材の事で、外部などへ音を通さないように反射する事で、遮音する材料の事です。高密度で質量のある物ほど遮音性が高く、どのような物でも遮音材料となります。

このため、遮音材の重量は他の素材に比べて重いので、ハイエースのルーフへの施工は不向きで、エンジン回りや、フロアへの施工に適しています

 防音一番オトナシート(日本特殊塗料)

  • 数量:5枚入り
  • サイズ:300mm×400mm×1.5mm(厚み)
  • シールタイプになっており、裏紙をはがして貼り付けるだけで、鉄板などの振動による騒音を防ぎます。オトナシート必要なサイズで、ムダなく使えるシートタイプで便利です。
  • 最大のメリットはシールタイプになっていますので、エンジンフード回りなど変形部にぴったりと貼り付けることができます。施工時はドライヤーなどで温めながら施工すると綺麗に貼れます。
  • 参考価格:1800円/5枚入り

 遮音シート940SS(ダイケン工業)

  • 音の漏れを軽減する下地用シート材
  • サイズ・重量:厚さ1.2mm×幅940mm×長さ10m/19kg/1巻(面密度2.0kg/㎡)
  • 梱包・入数:紙管・クラフト巻き・1本入り
  • 基材・表面・裏面:高比重物質配合リサイクル塩ビ樹脂シート/不織布張り/エンボス加工
  • 参考価格:3500円

はさみやカッターなどでカットすることで自由に形状を調整できますので、フロアやエンジンフード周りに適しています。

   

   

 断熱材

断熱材は、車の外部に面する床や壁、天井や屋根、エンジン回りなどに貼り付けることで冷気や熱の伝達を遅らせ、暑さや寒さを防ぐことができます。また、断熱材は車内の隙間を埋めるため、気密性が高まり、屋内と外部の空気の流れが妨げられ、結果として車内の温度を快適に保つことができます。

断熱材により、外気の影響を受けにくくなれば、冷暖房の効き目がよくなり、燃費向上も期待できます。

また、断熱材がない場合、温度差から壁の中や床下、天井裏などが結露してしまいカビが生えてしまいます。断熱材は、正しく施工すればこれらを防ぐ役割を持っています。

東レペフ

・ポリオレフィン発泡体になります。
・断熱材として、防音材として、クルマの屋根、ドア内など。 
・軽量なのに断熱性能抜群で粘着シールつきですのいろんな場所に貼り付ける事が出来ます!
 ・ロール状での発送になります。 

・200系ハイエースロングナローボディで屋根に1m×2m品を3枚使います。厚みは3mm,5mm,10mmの3種類がありますが、私は10mm品を屋根部分には2枚重ねで、ドアパネル、リアサイドパネル、バックドアには10mm品を1枚重ねで使用しました。

参考価格:10mm厚み 5m

スタイロフォーム

スタイロフォームは、ホームセンターで入手できる安価な素材で、ポリスチレン樹脂の薄膜で仕切られた、無数の独立した気泡で構成されています。この気泡内に熱伝導率の小さいガスを封じ込めることによって、性能の安定した優れた断熱材となっています。デメリットとしては素材の柔軟性がないため、割れやすいことです。

参考価格:30×600×900mm 3枚入2800円

アクアリアマット

グラスウール素材で、下記の特徴がありますが、施工時に手が荒れたりするうえ、厚みがあるため施工しにくいかと思いますので、私はあまりお勧めできません。

・高性能グラスウール。
・従来のグラスウールに比べて耳幅が広くなっており、施工性に優れています。
・グラスウール部分に撥水処理をしています。
・上下面切り放しの4面パックです。
・密度(kg/m3):10
・サイズ(厚み×幅×高さ)mm:50×430×2880

参考価格:密度10K 厚さ50ミリ×幅430ミリ×長さ2880ミリ 8枚入 5800円

uxcell断熱マット

粘着剤付きの断熱マットで、ゴムフォームと同じ特性と優れた騒音絶縁特性を持っていますので、ハサミやカッターでカットして貼り付けるだけの簡単施工品です。

高品質接着剤付きバックブラック閉セル発泡断熱材で、高い騒音低減と断熱特性があります。海外製品なのでお値段がお安く、コストを抑えたい方にはオススメです。

参考価格: 厚さ10mm ブラック 300cm*100cm 7500円

 断熱キット

断熱キットは断熱材と吸音材、遮音材がセットになり、ハイエースの悩みを一気に解決する便利なキットです。デメリットはお値段が高いことでしょうか。。。

フェリソニ

騒音を約3分の1以下(周波数により最大16分の1)に抑える遮音層と吸音効果を限界まで高めた特殊加工スポンジによる吸音層のハイブリッド2層構造。本来逆の作用となる透過音と吸音の効果をそれぞれに受け持たせた二層構造としたことで車外から入ってくる騒音と車内での騒音を効果的に消し去る効果を持たせています。

・断熱性も非常に高く、一般的なグラスウールと同等以上。エンジンがシート下にあるハイエースならではの悩みどころであるシートの下から上がってくるイヤな熱気を騒音と合わせて抑え込みます。

・設置場所によりシリーズが分かれており、エンジン周り、ルーフ、スライドドア、サイドパネル、リアタイヤハウスがあります。何れも内張りを外して貼り付けるか、座席を外してカーペットの下に敷くだけの簡単施工になります。

車両一台丸ごとセットもありますし、パート毎に購入することもできます。

標準ボディー(S-GL)

参考価格:13万円

標準ボディー(DX)

参考価格:15万円

ワイドフルセット(DX)

参考価格:16万円

ワイド(S-GL)

参考価格:14万円

スーパーロング(グランドキャビン)

参考価格:15万円

スーパーロング(DX)

参考価格:17万円

ルーフ防音・断熱セット《スタンダードタイプ》

効果:遮音・吸音・断熱

【参考価格】

ナロー用(FS-0168) – ¥52,000(税込¥57,200)

ワイド用(FS-0175) – ¥61,500(税込¥67,650)

スーパーロング用(FS-0182) – ¥72,000(税込¥79,200)

エンジンルーム防音・断熱セット

効果:遮音・吸音・断熱

【参考価格】

ナロー用(FS-0236) – ¥35,000(税込¥38,500)

ワイド・スーパーロング用(FS-0243) – ¥37,000(税込¥40,700)

スライドドア防音・断熱セット

効果:遮音・吸音・断熱

【参考価格】

※ノーマルスライドドア対応品

両側スライド用(FS-0212) – ¥28,500(税込¥31,350)

片側スライド用(FS-0229) – ¥14,500(税込¥15,950)

※電動パワースライドドア対応品

両側スライド用(FS-1615) – ¥28,500(税込¥31,350)

片側スライド用(FS-0397) – ¥14,500(税込¥15,950)

サイドパネル(リアクォーターパネル)防音・断熱セット

効果:遮音・吸音・断熱

【参考価格】

ロング用(FS-0199) – ¥11,000(税込¥12,100)

スーパーロング用(FS-0205) – ¥13,000(税込¥14,300)

リヤタイヤハウス防音・断熱セット

効果:制振・遮音・吸音・断熱

【参考価格】

ナロー・ワイド・スーパーロング対応(FS-0250) – ¥16,200(税込¥17,820)

オススメの防音断熱材

予算に余裕があれば車体全体をフェリソニで施工するのもアリですが、コストを抑えたい方は、エンジンフード回りなど、熱や騒音が発生しやすい場所にはフェリソニを使用してその他の場所には、価格が抑えられた素材を使用するのがよいかもしれません。

因みに下記には私が使用した素材を記載しておりますのでご参照くださいませ。

エンジンフード回り

エンジンフード回りは形状が複雑なため、断熱材は専用設計されたフェリソニが、遮音材もフード回りの形状に対応するためシールタイプのオトナシートがオススメです。

・断熱材:エーモン静音計画(フード内側)

     フェリソニ

・遮音材:オトナシート

・制振材:レアルシルト(エンジン熱の影響があるため耐熱性のあるレアルシルトがオススメ)

フロア

フロアの場合、フロア下からの熱源がないため断熱材は設置せず、またフロアの形状は平面に近いため940SSで十分対応できます。私は940SSを2枚重ねで施工しました。

・断熱材:なし

・遮音材:ダイケン940SS

・制振材:レジェクトレック

ルーフ

ルーフは太陽からの遮熱が一番激しいため、10mmの東レペフを2枚重ねで施工するのがよく、制振材は耐熱性のあるレアルシルトがオススメです。遮音材は重量があるため、ルーフへの施工は不向きですので無くてよいかと思います。

・断熱材:東レペフ10mm厚

・遮音材:なし

・制振材:レアルシルト

サイドパネル、ドアパネル

・断熱材:東レペフ10mm厚

・遮音材:なし

・制振材:レジェクトレック

施工方法

DIYでの施工方法は何れの場所も内張りを外して、制振材、遮音材及び断熱材若しくは吸音材を施工していきます。内張りを固定しているクリップは破損しやすいので予備を持っておくとよいですね。

参考価格:10個300円

施工に必要な工具

  • マイナスドライバー
  • プラスドライバー
  • トルクスドライバー T25(写真なし)
  • 内張りはがし
  • スクレーパー
  • ソケットレンチ 14mm、10mm
  • (巻尺)
  • (油性ペン)
  • (はさみ)
  • (カッター)

内張り剥がしセット参考価格:1000円

 エンジンフード内側

エンジンフードの内側にはノーマル状態でインシュレーターが設置されていますのでその上から、エーモン静音計画を貼っていきます。

インシュレーターを取り外して貼り付ける方もいますが、私はインシュレーターの防音断熱効果も保持したいため、インシュレーターの上から貼り付けることをお勧めいたします。

作業自体は簡単で、

・エンジンフードを開ける。

・パーツクリーナーで貼り付ける部分を脱脂する

・静音計画をエンジンフードの形にカットする(少し大きめが良いです)

・付属のアルミテープで静音計画の端を止める

エーモン静音計画によるハイエースエンジンフード内防音断熱施工
ハイエースエンジンフード内防音断熱施工

エンジンフード外側

エンジンフードの外側(エンジン上部)は運転席と助手席がありますので、これらとコンソールボックスを取り外してから施工します。また、エンジンフードのカーペットを外したのと同時に運転席と助手席のフロアも施工すると効率が良いです。

・運転席・助手席の固定ボルト前後2カ所(計4カ所)を取り外す

・運転席・助手席ともシートベルト警告灯のコネクタを外す。

・運転席・助手席を取り外す(シートの背もたれを前に倒して小さくすると外しやすいです)。

・センターコンソールのボルト(6か所)を取り外し、ボックスも取り外す。

・カーペットの固定ピンを内張り外しで取り外し、カーペットも剥がす。

・運転席側のコンピューターは絶対に触らないようにしましょう(恐らくエンジンを制御しているコンピュータになります)

・制振材を貼ります

・その上から遮音材(私はオトナシート)を張る

・最後にフェリソニを被せてカーペット、座席を元に戻す。

ルーフ

ルーフのリアの内張りは結構大きいので、二人で作業するとよいです。

・フロントルームランプを外し、ランプのコネクタを外す(ピラートリムかマイナスドライバーをルームランプと内張りの隙間に入れて外します)

ハイエースフロントルームランプ取り外し
ハイエースフロントルームランプ取り外し

・サンバイザー(2ヶ所)を外す(サンバイザーはネジ(各3本)で固定)。

ハイエースフロントサンバイザーの取り外し
フロントサンバイザーの取り外し

・アシストグリップ(4ヶ所)を外す。アシストグリップはメクラ蓋の中のネジ(各2本)で固定されている

ハイエースアシストグリップの取り外し
アシストグリップの取り外し

・リアルームランプのカバーを外す(カバーはツメ(4ヶ所)で嵌合)。

ハイエースリアルームランプの取り外し
リアルームランプの取り外し

・リアルームランプ本体の固定ネジ(2本)を外す。

・リアルームランプ本体とコネクタを外す。

・リアクーラーコントロールパネルを外す(ピラートリムかマイナスドライバーをパネルと内張りの隙間に入れて外す)

リアクーラーコントロールパネルの取り外し
リアクーラーコントロールパネルの取り外し

・リアクーラーコントロールパネルのコネクタを外す

・リアクーラー吸気口カバー (2枚) を外す(カバーはプッシュプル式ロック (各2ヶ所)で固定)。

・ルーフライニングを押さえているピラートリムの取り外し

  1. Aピラーからアシストグリップ(2ヶ所)を外す(アシストグリップはメクラ蓋の中のネジ(各2本)で固定)。
  2. Aピラートリムを外す(Aピラートリムはクリップ(1ヶ所)で嵌合)。
  3. Bピラーからシートベルトのショルダーアンカー (2ヶ所)を外す(ショルダーアンカーはネジ(各1本)で固定)。
  4. 助手席側のBピラーからエンジンサービスホールカバーフック(1ヶ所)を外す(フックは ネジ(1本)で固定)。
  5. Bピラートリムを外す(Bピラートリムはクリップ(3ヶ所)で嵌合)。
  6. Cピラーからセパレーターバーブラケットを外す(セパレーターバーブラケットは ネジ(1本)で固定)。
  7. Cピラートリムを外す(Cピラートリムはクリップ(3ヶ所)で嵌合)
  8. Dピラートリムを外す(Dピラートリムはクリップ(6ヶ所)で嵌合)。

ルーフフライング(天井内張)の取り外し

ルーフライニングは2分割されていますが、フロント側の上にリア側が重なっているため、リア側から先に外しましょう。

  1.  ルーフライニング(リア側)のブラッシュクリップ (12個)を外す
  2.    ルーフライニング(リア側)を外す。
  3.    ルーフライニング(フロント側)のブラッシュクリップ(5個)す。
  4.    ルーフライニング(フロント側)の固定ネジ (4本)を外す(固定ネジはエアコンパネル内と吸気口カバー内)。
  5. ルーフライニング(フロント側)を外す。
  6. ニードルフェルトを外す(最後に使いますので取っておきましょう)

制振材、断熱材の取り付け

ハイエース(標準ボディ)はルーフが補強フレームによって8つの区画に区切られています。フレームの間隔は、30cm強~40cm程度でフレームの長さは150cm弱になります。

私が計測した限り、運転席の天井からフレーム間隔は58、30、33、33、32、38、38、38cmとなります。

東レのペフを予め上記のサイズにカットしておきましょう。

また、元々純正の状態では補強フレームとルーフがコーキングで処理されていますが、処理が点付で不十分ですので、施工前に補強フレームとルーフの隙間をコーキング処理しておくと遮音性が向上されますので、是非やっておきましょう。

セカンドシート付近では、リアルームランプおよびリアクーラー本体を避けて「東レのペフ」を配置します。

  1. レアルシルトを5×20cm 60枚にカットします。
  2. レアルシルトをルーフに貼り付けます。ローラーを使って貼ると作業しやすいです。
  3. 東レのペフを貼り付けます。私は10mm品を2枚重ねしました。
  4. 内張りを元に戻します(内張りとルーフの間に純正のニードルフェルトを挟み込んで断熱性を向上させます)。

リアクオータートリム

クオータトリムの取り外し

  1. リアゲートスカッフプレートす(リアゲートスカッフプレートはクリップ(6ヶ所)で嵌合)
  2. リアクォータートリム(左右)のブラッシュクリップ(各1個)を外し、左右のリアクオータートリムを一気に外します!バリバリ!ベりべり!(リアクォータートリムはクリップ(18ヶ所)で嵌合)

制振材、断熱材の貼り付け

ルーフと同様に作業しますがリアクオータトリムはあまり直射日光が当たらないので、制振材はレジェクトレックで十分です。作業法はルーフと同じで、適度な大きさにカットしたレジェクトレックを貼り、その上から断熱材を隙間なく貼っていきます。

リアフロア

セカンドシートの取り外し(4か所のボルトを外す)

フロアカーペットの取り外し

  1. カーペットのクリップ2か所を外す
  2. スライドドアスカッフプレートを外す(クリップ(11ヶ所))。
  3. カーペットをめくって外す

制振材、遮音材の貼り付け

フロアは熱の影響は小さいため断熱材は施工しませんが、ロードノイズを拾いやすいため遮音材を施工します。施工方法は、先に制振材(レジェクトレック)を貼り付けた後に、遮音材(ダイケン940SS)を被せます。940SSは1本ありますとハイエースのフロアを2枚重ねで施工できます。

スライドドア

内張り外し

  1. スライドドアウインドウガーニッシュを外す(クリップ4ヶ所)。
  2. スライドドアインサイドハンドルのトルクスねじ(2本)を外す。
  3. スライドドアのロックレバーを施錠側にする(開錠側にするとパネルが取れません)。
  4. スライドドアトリムを外す(クリップ(19ヶ所)とツメ(1ヶ所))。こちらも一気にバリバリ!ベりべり~!

制振材、遮音材の貼り付け

こちらも他の場所と同様に適度に制振材を貼り付け、断熱材は私の場合はパネルの内側に施工しました。

バックドア

内張り外し

  1. リアゲートインサイドハンドルのプラスネジを外す
  2. リアゲートストラップのプラスネジを外す。
  3. リアゲートトリムを外す(クリップ20ヶ所)

制振材、断熱材の施工

こちらも他の場所と同様に適度に制振材を貼り付け、断熱材は私の場合はパネルの内側に施工しました。

防音断熱費用

DIYの場合

 DIYでは当然ながら施工費用はかかりませんが、材料費がそこそこのお値段にはなります。私は標準ボディーのハイエースですがご参考までに材料費を下記に記載しますね。

なお、施工時間は私の場合、毎週土日ぶっ通しで作業し、1か月かかりました。

  • レジェクトレック:10×20cm 80枚 3800円
  • レアルシルト:8枚入り13200円
  • 東レペフ:10mm 5m巻き2本 (天井2枚重ね施工) 45000円
  • オトナシート:5枚入り×3  4500円
  • ダイケン940SS 3500円
  • フェリソニ:エンジンフード回りのみ 33000円
  • 合計:103000円

 

業者依頼の場合

 業者さんに依頼した場合は、防音施工と断熱施工で施工費用が分かれている場合もありますが凡そのお値段を下記に記載いたしましたのでご参照ください。ショップによって使用する資材や施工場所、施工方法が異なり、値段にも違いがありますので詳しくはショップサイトでご確認くださいませ。

Car lifeさん

下記はスーパーGLのお値段になり、DXの場合は少しだけ安くなりますがトータルで35万円程度になります。

ボディータイプ標準(円)ワイド(円)スーパーロング(円)
防音施工216,000219,600223,200
断熱施工109,200113,400124,600
合計325,200353,000347,800

オグショーさん

制振材には「レジェトレックス」を使用し、防音断熱材としては「メタルシート」を施工しています。シートの特殊発泡樹脂の断熱層が熱伝導を遮る仕組みになっているようです。

ボディータイプ標準(円)ワイド(円)スーパーロング(円)
ルーフ+ボディ側面176,000187,000198,000
エンジンフード部88,000110,000
合計264,000297,000308,000

まとめ、防音・断熱効果は?

エーモン静音計画のみの効果

 音の大きさ自体は変わらないが、高音が小さくなり、マイルドになる感じ。低速走行ではあまり効果は感じられなかったが、高速道路では効果は実感できる。

車両全体を施工した場合

今回のようにエンジンフード回り、ルーフ、リアクオーターパネル、バックドア、フロア、サイドドア等の全ての箇所を施工した場合でも、完全に騒音をなくすことはできませんが、明らかに音が小さくなることは実感できます。

施工後は車両が何かに包まれているような感覚です。また、ドアを閉める際の音も重厚感が出て、よいです。

暑さ、寒さについては特に、夏場の炎天下に駐車した際の熱のこもり方に違いが判ります。エンジン付近からの熱気の上がり方もかなり和らぐので、音の面、熱の面の両面で効果は実感できるでしょう。

今回、ご紹介しましたおススメの材料の組み合わせや、施工方法が皆様の快適なハイエースライフの一助になりますと幸いです☆彡

窓ガラスの断熱は?

なお、車のパーツの中で最も音や熱の透過性の大きな場所が窓ガラスになります。ほとんどの車が一枚のガラスで構成されていますので、冷気や太陽の直射日光の影響をモロに受けてしまいます。

窓ガラスの断熱につきましては、遮光カーテンブラインドシェードを利用するのがお勧めです。

中でも車種別専用設計!ブラインドシェードの生地はこだわりの5層構造、夏の暑い日差しも、冬の寒い寒気も、これ1枚で対策が可能に! 真夏の日差しをしっかり遮り、エアコンの効きを良くし耐熱効果がある他、防寒効果も実証済み! 寒い冬でも非常に高い保温性が認められています。

気になる方は下記サイトでチェックしてみてくださいね。

車種別専用設計!ブラインドシェード

なお、自作で窓ガラスの断熱を行う際は、下記サイトにお勧めの方法が記載されていますのでこちらもチェックしてみてください。

【車中泊ハイエース乗り必見!】ハイエースの窓断熱の自作方法徹底解説!車検への通過できるか??

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