みなさんこんにちはぱぱさくです。これまでにおままごとキッチンの手作りについては設計図面と、パーツのカット作業まで紹介させていただきました。詳細は下記にて。
おままごとキッチンのスタイルとしては通常の壁付けタイプと対面式の2種類をご紹介しましたよね。私はインターネットでおままごとキッチンを販売しておりますがどちらかというと対面式が人気あります。
さて、今回は具体的におままごとキッチンをどうやって手作りで製作していくのか解説いたします。今回はパーツの中でも人気のあるお魚焼きグリルとオーブン部になります。
詳細な図面も記載いたしますので、具体的な寸法もわかりやすくしております。
お魚焼きグリルは無くても良いのですが,、お子さんには人気がありますので、是非本コンテンツを参考にかんばって手作りで製作してみてくださいませ!きっとお子さんに喜ばれ、可愛い我が子の姿が見れるはずです!!
Table of Contents
設計図面
魚焼きグリル本体
魚焼きグリルは本体と扉から構成されており、これらを別々に製作したあとに、ダボで接続します。本体は両端に幅18mm、高さ15mm、長さ270mmのパイン材を設置し、その間を10mm角杉プレナー材を20mm間隔で設置し、魚焼きグリルの網を表現します。
10mm角杉材は杉でなくても檜など他の木材でも構いませんし、角でなくても丸材でも大丈夫です。私は価格的にも安価で取り扱いやすい杉材を選んでおります。
杉プレナー材は2000mm長のものを151mmにカットして使用します。
魚焼きグリル扉部
扉部は90×188mmのパイン材をトリマー加工した後に窓部をくり抜きます。窓部のくり抜き位置は、上部20mm、下部30mm、左右40mmを空けて加工します。窓部の左右はR:20mmで加工します。
窓部のR部分を20mmよりも小さくするとジグソーでの加工が難しくなりますので、20mm程度をお勧めしますね。
窓部の大きさは40mm×108mmになりますので、裏側から50×120mmのアクリル板で窓を設置します。
扉の下部には取っ手を設置しますので取っ手取り付け用の穴を加工したあとに、取っ手を固定します。取っ手用の穴の加工は少し複雑で、64mmの間隔で4mmの穴を加工したあとに、扉の裏側のこの4mmの穴の上から、D:8.5mmの穴を5mm程度の深さに加工します。
この8.5mmの加工は取っ手用のボルトの頭部分の出っ張りを隠すためです。ボルトの頭部分が出ていると、扉とグリル本体を接続できませんので、予め加工して出っ張らないようにしておきます。
オーブン扉部
オーブン扉部の設計は寸法は違うものの、魚焼きグリルと同じ構造です。縦167mm、横188mmのパイン材に窓部を設置しています。窓部の位置はそれぞれの直線面から40mmの位置とします。
工具
- ジグソー
- 紙やすり
- トリマー(ボーズビットR:6.5mm)
- 電動ドリル(インパクトドライバ)
資材
- オーブン扉パーツ(167×188mm)
- グリル扉パーツ(90×188mm)
- アクリル板(50×120mm、100×120mm)
- 木製取っ手(和気産業、TW308木地)
- 10mm杉プレナー材9本(151mm)
- グリル用パーツ1(188×270mm)
- グリル用パーツ2(15×18×270mm)
製作手順
扉・本体の面取り加工
先ずは扉と本体部分の面取り加工を行います。トリマーをお持ちでない場合はこの加工はなくても良いです。面取り加工を行ったほうが部材の角が丸みを帯びて、作品の完成度があがります。
トリマー加工すると素人感がなくなるのでオススメですよ。私はこの工程が一番好きです☆彡
使用するトリマービットはR:6.5mmのボーズ面が良いです。
本体グリルパーツの面取り加工
本体グリルパーツはグリルの両サイドに設置するストッパーになります。これも、単なる棒状のものより、トリマーで少し加工するだけで玄人感が出ます。
トリマーをかける部分は、下図の矢印と丸部分のエッジになります。
パーツが細いのでトリマーのかけ方はトリマーテーブルに固定して作業するとやりやすいです。トリマーテーブルは自作品ですが下記コンテンツに作製方法を記載しておりますので是非ご参照くださいね。
トリマーテーブルには集塵機を接続できるように設計していますので粉塵が発生しないため、とても作業しやすいですよ♪
トリマーテーブルを使用する際は、部材を右から左へ向かって動かします。トリマーの回転方向と逆方向に部材が動きますので安定的に作業できますよ。写真の左から右に向かって動かしても作業できますがあまり安定しません。
グリル本体の組立
上記で加工したグリル本体パーツを本体の板の両サイドに木工用ボンドで固定します。え??木工用ボンド?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、木工用ボンドをあなどってはいけません!!
木工用ボンドはボンド中の水分を木材に吸収させて接着力を発揮しますので木材に対しては強力です。バッチリ接着できた場合は素手で取ることは不可能です。
グリルの網を再現した10mm角杉プレナーは予め151mmにカットし、20mm間隔で木工用ボンドで接着します。どうです?なんだか魚焼きの網に見えてきましたよね(笑い)
魚焼きグリル扉の製作
下の写真の細い部材が魚焼きグリルの扉、広い部材がオーブンと扉になります。扉の窓部を製作するため、窓になる部分を下書きします。寸法は上記の図面に従って描いてください。R部分はコンパスを使ってくださいね。
窓部の加工はジグソーを使ってくり抜きますので、ジグソーのブレードが入るように10mmのホールを加工します。ホールの加工には電動ドリルを使ってください。
ジグソーでの加工時は先ず、ジグソーのブレードをホールにセットした後に下書きに沿って加工します。R部分の加工が難しいのですが、ブレード部分を軸にジグソーのお尻をスライドさせるようにジグソー本体を回転させるとうまくいきます。
ジグソーの加工面はヤスリでサンディングしてくださいね。
窓部を加工したら、取っ手のボルト部分と窓のアクリル板を加工しましょう。ボルト部分とアクリル板のビス固定部分はφ4mmのホールを加工します。
また、取っ手固定用ボルトをこのまま差し込むと写真右側のように、ボルトの頭部分が出っ張りますので、出っ張らないように、4mmのホールの上からさらに加工します。
ボルトの頭部分が出っ張ていると、この後に扉と本体を接続する際にこの出っ張りが邪魔になり、接続できなくなります。
ボルトの頭部分を隠すため、ボルトの穴の上から9.5mmの穴を5mm程度の深さに加工します。
加工済のアクリル板は、窓部に設置して3×12mmのタッピングネジで4隅を固定します。
取っ手用のボルトを扉の裏側から固定します。事前に加工しましたのでボルトの頭は面の内側に隠れています。OKです!これで扉部の完成です。
グリル本体と扉部の接続
この2つのパーツの接続はダボ継ぎで行います。
ダボ継ぎは一般的な方法ですが予め、本体側に2箇所に8mmのホールを加工します。このホールにダボ用マーカーをセットして、扉側に合わせます。合わせた後は扉側にマーカーができますのでこのマーカ部に8mm×10mmのダボ穴を加工します。写真赤矢印部分。
本体及び扉部にダボ用の穴を加工しましたら、後は8mm×20mmのダボで接続すればOKです。
接続前には、それぞれの穴に木工用ボンドを少量注入しておきますと強力に接続できます。
完成
これで魚焼きグリルの完成です!どうです??それなりに魚焼きグリルの雰囲気が出ていますよね♪
私のお客さんでは、お子さんが本物の魚焼きグリルをイジって困るので、グリル付きのこのおままごとキッチンを購入したという方もいらっしゃるくらい人気です。
他にはミニカーを焼いたり、お菓子を焼いたりと皆さん思い思いのものを焼いていうようです。可愛いですよね。
せっかく、手作りでおままごとキッチンを製作されるのでしたら、本コンテンツを参考に是非、お魚焼きグリルを製作くださいませ。
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