みなさんこんにちは、ぱぱさくです。前回までに防音室の製作についてご紹介させていただきました。これで実際に防音室の使用が可能になり、騒音を気にせず、DIYを楽しむことができそうです。
ただ、防音室でのDIYには必需品があります。
集塵機です。
防音室は密室になりますので粉塵や木屑を回収するための集塵機が必要です。また、集塵機を工具に接続することで粉塵を発生を抑えて作業することが可能になりますので、集塵機は必ず備えたほうが良いでしょう。
とういうことで私もRyobiの集塵機(VC-1100)を設置しました。
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防音室内集塵機の問題点
狭い防音室に集塵機を設置したのは良いのですが、問題点が2つあります。
- 集塵機自体の騒音
- 集塵機から排出される排気熱
集塵機の騒音
集塵機自体の騒音は「DIY騒音問題」でも紹介しましたが、そこそこの騒音が出ます。騒音計でも約90dBであり、まあまあウルサイです。狭い防音室なら尚更です。しかも比較的高い音が出ますので、長時間の使用は頭がキンキンになりますので何らかの対策が必要です。
DIY騒音問題については下記にて詳しくご紹介しておりますのでご一読下さいませ。
どうする?DIY騒音対策!
また、電動工具自体も騒音が出ますのでそれらの相乗効果で、たまったもんじゃありません。
集塵機の排気熱
問題の二つ目が排気熱です。騒音よりもどちらかというとこちらの方が大問題です。使ってみてわかったのですが、集塵機をほんの数分使用しただけで防音室内の温度が2~3℃あがります。
換気扇を回していても換気扇の排気能力にも限度があり、集塵機の排気熱処理には追いつきません。夏場の作業はかなりしんどくなることが予想されます。
これはもう、集塵機の防音化兼排気システムを構築するしかありませんよね。
では、集塵機の防音化兼排気システムの施工を見ていきましょう~。
防音化及び排気ダクトの材料
- アルミダクト(75mmφ、140cm)
- 吸音材(unxell、50cm×100cm) 1000円程度
- ダクトアタッチメント(75mmφ)
- OSB合板
- 遮音材(ダイケン)
- キャスター(4輪、ダイソー)
吸音材と遮音材は防音室を製作した際に余った端材になります。OSB合板はホームセンターにて予めカットしてもらっています。
集塵機ボックス本体の製作
OSB合板のカット作業
先ずは骨格となるOSB合板を組み立てていきますが、排気ダクトの穴と集塵ホースの穴、集塵機の電源入り切りスイッチの穴を加工する必要があります。排気ダクトとホースの穴は円形ですのでホールソーの50mmと75mmで加工します。
スイッチは四角形でも大丈夫ですのでジグソーで加工します。
ホールソーの作業は表側から一回で穴を開けると裏側にササクレが出ますので、8割程度穴を開けてから、反対側の裏側から加工すると綺麗にできます☆
遮音材の設置
OSB合板を箱型に加工したら、箱の遮音性能を向上させるためにOSB合板に遮音材を設置します。この工程は、防音室の製作と同じですね。
吸音材の設置
OSB合板に遮音材を設置したら、その上に吸音材を更に設置します。防音室で吸音材はにニードルフェルトとダイケンの吸音ウールを使用していましたが、ニードルフェルトは集塵機と接触すると粉塵が出ますし、吸音ウールは嵩高くなりますので防音室のサイレンサーに使用したunxellのポリウレタン製の波型吸音材を設置しました。
OSB合板の組み立
OSB合板に吸音材を設置したらこれを箱型に組み立てていきます。箱の上面は集塵機を入れるための蓋になりますので丁番を設置して開け閉めできるようにします。
本体を組み立てたら、スイッチの蓋と排気ダクトのアダプター、取っ手、キャスターを取り付けて、本体は完成です。
防音壁の排気ダクト施工
集塵機を防音室内に設置しますので、排気は排気ダクトを通して防音室外に逃がす必要があります。このため防音壁に排気ダクトを通す加工を行います。
防音室を設計する段階で集塵機の排気ダクトを設計していれば、計画的に防音壁の加工もできたのですが、後から加工するのは結構大変です。。。防音壁の中に遮音材、吸音材が詰まっていますのでこれらを避けて排気ダクトを通さなければいけませんよね。
排気ダクトと集塵機ボックスの接続
排気ダクトが完成したら、排気ダクトと集塵機ボックス本体を接続します、完成です。OSB合板がちょっとアメリカンな感じですね。
集塵機排気ダクトの防音性能、排気性能
排気ダクトが完成しましたので実際の性能を検証してみました。
防音性能
先ずは防音性能ですね。防音性は騒音アプリを使って計測してみました。排気システム無しの状態では83dBでしたが、排気システムの中に集塵機をセットしますと69dBまで遮音できました。
騒音レベルは10dBの差で音の大きさが2倍になりますので14dB減少しますと3分の1近くに遮音していることになりますので、遮音性能としてはまあまではないでしょうか(高い自己評価~)。
排気性能
今回の排気ダクトの構築は集塵機を使用した際の防音室内の温度上昇の抑制です。実際に使用した感じでは20分程度連続使用した程度では防音室内の温度上昇はなく、快適です。
集塵機防音、排気熱対策のまとめ
さて、今回は防音室内の温度上昇と防音を目的に集塵機用の排気システムの構築しました。構造は至ってシンプル。集塵機を入れるためのボックスを作製し、排気ダクトを接続するだけです。
防音性能や温度変化を確認した感じでは十分な性能が得られていましたので、今回のシステム程度でも排気温度問題や騒音問題は解決できそうですね。
同じような課題を持っているDIYお父さんがおられましたら、是非ご参考にいただければと思います。
なお、集塵機を設置した防音室の自作方法の概要については下記コンテンツにて紹介しておりますので、防音室の設計や材料など詳しい情報を知りたい方はご参照くださいませ。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作3~設計概要まとめ~
最後までご試読ありがとうございました。
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