今回はハイエースの整備作業時に必要なジャッキアップポイントの位置を写真付きで初心者にもわかりやすく解説いたします。
ジャッキアップポイントの位置は?
安全な作業方法は?
おススメのジャッキは?
ハイエースの整備にはいろいろありますが、特にフロアの点検時や整備、タイヤ交換の作業時にはジャッキアップやウマ掛けが必要になります。
ただ、ジャッキアップは車両重量が2t以上もあるハイエースを持ち上げる作業には危険が伴いますので、車体を支える際のジャッキアップポイントの位置は正確に認識しておく必要があります。
以前の下記コンテンツでタイヤ交換時の車載ジャッキを使ったジャッキアップポイントの位置を解説いたしましたが、今回はそれ以外のウマ掛けやフロアジャッキを使用した際のジャッキアップポイントの位置も解説いたしますね。
なお、ハイエースのジャッキアップ作業が伴う「タイヤ交換」や「シャーシの錆止め対策」につきましては下記コンテンツをご参照くださいませ。
初めてでもできるハイエースのタイヤ交換のポイント~車載工具で安全作業~
【多走行ハイエース必見!!】ハイエースの錆止め対策徹底解説!おススメの錆止め塗料、錆止め施工
Table of Contents
ハイエースの車載ジャッキとは??
ハイエースの車載ジャッキはリアシートの足元のステップ収納内に格納されている小型の機械式ジャッキのことで、緊急時やタイヤの交換時に使用します。
機械式ジャッキはネジ式ジャッキとも呼ばれ、回転運動を上下運動に変化させることで、車体を上げ下げします。
軽量で持ち運びが容易であることがメリットですが、デメリットとしてはネジが壊れやすい、作業の効率が悪いこともあります。
使用方法は上記のタイヤの交換のコンテンツに記載しておりますので、詳しくはこちらをご参照くださいませ。
初めてでもできるハイエースのタイヤ交換のポイント~車載工具で安全作業~
フロアジャッキとは??
フロアジャッキは、縦長いボディにレバーが付いた形状をしています。
車載ジャッキよりも安定感があり、より広い範囲を持ち上げることができます。
車載ジャッキはフロント及びリアの左右片方の車輪のみ持ち上げられますが、フロアジャッキではフロント若しくはリアの左右両輪を同時に持ち上げることができ、作業効率が良いです。
デメリットはジャッキ自体のサイズが大きく重いため、常時車載するのは難しいでしょう。
また、本体にキャスターが付いていて、移動可能なタイプは「ガレージジャッキ」といわれ、フロアジャッキは重量が20~30kgあり、かなり重いので、移動が簡単な車輪付きのガレージジャッキを選ぶことをお勧めします。
なお、ハイエースの車両重量は2t前後ですので、ジャッキの耐荷重量は少し余裕を見て3tタイプのものが良いでしょう。
ハイエースには耐荷重3tのBAL ( 大橋産業 ) フロアジャッキ:参考価格12000円
お値段は少し高いですが、ローダウン車及び作業効率を求める方にはこちらがおススメです。デュアルポンプ式で早くジャッキアップできます。参考価格15000円
■油圧式なのでレバーを上下に動かすだけで素早く車の持ち上げ。 ■油圧ポンプが2つ搭載されているので、超パワフルで素早い作業。 ■最大耐荷重3tなのでハイエース対応。 ■保護用ボムパッド付で、車を傷付けず、滑りによる事故を防止。 ■4輪キャスター付きなので、ジャッキポイントまでスムーズに移動。
ハイエースのジャッキアップポイントの位置
ハイエースのジャッキアップポイントの位置は車載ジャッキとフロアジャッキ、ジャッキスタンドでそれぞれ位置が異なるので注意してください。
車の横から見ますとフロントは前輪の後方部に、リアは後輪の前後の位置になります。
車載ジャッキの位置
車載ジャッキは円柱状のステーでジャッキアップしますのでステーがフィットする場所がジャッキアップポイントの位置になります。
フロントの位置
フロントの位置は前輪後方にあるディッシュ状のポイントにジャッキのステーをフィットさせてジャッキアップします。その横にある出っ張り部はジャッキスタンド(ウマ)のポイントになりますのでお間違えの無いように。
リアの位置
リアはリーフスプリングの出っ張り部分になります。出っ張りがステーのホール部にフィットするようにジャッキアップします。
フロアジャッキの位置
フロアジャッキは前輪後輪の左右を同時にジャッキアップすることができますが、車載ジャッキとはジャッキアップポイントの位置が異なりますので注意してください。
フロントの位置
フロントは前輪のシャフト下にある洗濯板状の鉄板部分がジャッキアップポイントの位置になります。目視で見ると一目でわかります。
4WDと2WDで少し位置が異なるようで、4WDの方が少し前の方に位置するようです。因みに写真は4WDです。
リアの位置
後ろ側はデフケース部分になります。オイルのドレインコックに当たらないようにセッティングしましょう。
ハイエースのジャッキスタンド(ウマ)の位置
車載ジャッキのジャッキアップポイントの位置とジャッキスタンドのジャッキアップポイントの位置を混同する方が多いようですのでお間違えの無いように。
ジャッキアップポイントの位置を間違えると事故や車体の破損に繋がりますので注意してくださいね。
フロントの位置
フロントの部分は車載ジャッキのジャッキアップポイントの位置のすぐ隣になり、いかにも「ここで支えてね」と言わんばかりの出っ張りです。
リアの位置
リアの位置は後輪の少し前方にある、出っ張りです。こちらもフロンよりも強く出っ張りをアピールしていますので一目瞭然です。
ハイエースのジャッキアップを安全に作業するためには??
ジャッキを使用してジャッキアップした後は必ず、ジャッキスタンドを掛けてください。何かのはずみに、ジャッキが下がった場合、相当な危険が伴いますので、この作業は必ず実施してくださいね。
その他の注意点は下記になります。
・平らな場所で作業する。 ・サイドブレーキはしっかり掛ける。 ・車輪止めを掛ける。 ・外したタイヤを車体の下に敷く
ジャッキスタンド自身はそれほど高価なものではありませんので、ご自身の保全のために事前に準備しましょう。ハイエースの場合は耐荷重3tになります。参考価格:4000円
ハイエースのジャッキポイントの位置まとめ
ハイエースのジャッキポイントの位置について解説させていただきました。
ポイントの位置を知っていれば何てことはないのですが、ポイントの位置を間違えると大きな事故や、車体の破損に繋がってしまいますので正確なジャッキアップポイントの位置と安全面での注意点を本コンテンツでご確認いただけますと幸いです☆彡
それでは皆さんの快適なハイエースライフをお送りくださいませ~
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