皆さんこんにちは、ぱぱさくです。DIYの騒音に対する遮音については前回の下記コンテンツにて紹介させていただきました。そこでDIYの根本的な騒音対策には防音室の使用が最適であると考えましたので実際に製作した精作費4万円の自作防音室やどのような防音室が良いのか防音の基本も踏まえて解説します。また賃貸にも使用でき、容易に調達できる安い、組立式の防音室を中心に大きさ、防音性能、組立、換気や賃貸への設置を一覧にして紹介いたします。
さて防音の基礎から実際にどんな防音室があり、どんな特性があるのか、安い防音室はあるのか、自作で防音室ができるのか、一番のオススメはどれなのか、見ていきましょう。
Table of Contents
騒音について、許容できるレベルは?
【音の大きさ(dB)について】
音の大きさを表す単位のことを、dB(デシベル)を表記します。数字が大きくなればなるほど音が大きくなります。一般的に人は65dBで「うるさい!」と感じます。
【遮音性能とは】
遮音性能を表す日本工業規格(JIS)の単位Drが使われ、数字が大きくなればなるほど遮音性能が高くなります。
【騒音レベルについて】
騒音レベルを下記表に記載しましたが、やはり望ましいのは40~60dBではないでしょうか。また、音の性質から音源から2m離れる毎に6dB減音するので、音源から周囲に届く騒音レベルも予測できそうです。
なお騒音レベルについては10dB低下する毎に人間の耳では半減すると言われていますので、計測上10dB下げられるような環境が整うだけでも騒音に対する対策の一つになると考えられます。
ベル(dB) | |||
110 | 極めてうるさい | ヘリコプターの近く | 聴覚障害への影響 |
100 | 極めてうるさい | 自動車のクラクション | 聴覚障害への影響 |
90 | 極めてうるさい | 犬の鳴き声 | |
80 | 極めてうるさい | 地下鉄の通過時、ピアノの音 | |
70 | うるさい | 掃除機、騒々しい街頭 | |
60 | うるさい | 人の話し声 | |
50 | 普通 | エアコンの室外機 | 日常生活に望ましい |
40 | 普通 | 静かな住宅街の日中 | 日常生活に望ましい |
30 | 静か | 深夜の住宅街 |
防音室を使う目的
防音室の使用目的としては昔からよく使われる用途は楽器の演奏や歌の練習などの簡易スタジオがありあますが、最近ではネット環境の発達からテレワークやSNS、ユーチューブ編集及びそのステーションとしての活用が期待されています。勿論DIY作業の騒音対策としても有効です。
防音室の種類
防音室の種類もいくつかありますが、大きくは下記の3つと専門業者による施工になるかと思います。今回は下記の3つについて説明させていただき、それぞれの目的にあった防音室を選択できればと思います。
①既製品のユニットタイプ ②既製品簡易組立タイプ ③自作防音室
既製品ユニットタイプ
こちらは主に音楽メーカーさんから販売されているものでKAWAI楽器さんやYAMAHA楽器さんから出ています。YAMAHAさんからはアビテックスが販売され、KAWAIさんからはナサールが販売されています。
一般的防音室は音を封じ込める性質上、部屋の中で音が反射してしまい不快な響きとなってしまいますが、音楽メーカーさんの防音室は流石です。調音パネルをはじめとした音響調整部材が使用されているため、音楽の音が自然で綺麗な状態で聞こえるよう設計されています(DIYお父さんにはもったいない話です)。
YAMAHAアビテックス
YAMAHAさんのアビテックスはユニットタイプのセフィーネであれば0.8~4.5畳、お値段は流石、58~227万円(税抜き)。ただし、別途運送費用途組立費用がかかります。遮音性能はDr35及び40の設計になります。なお、エアコンが取り付けられるタイプは1.2畳タイプになりますので、0.8畳タイプを選ぶ際は注意が必要です。
セフィーネNS
サイズ(外寸) | 0.8畳タイプ:幅1002mm、奥行1443mm、高さ2069mm 1.2畳タイプ:幅1443mm、奥行1443mm、高さ2269mm 1.5畳タイプ:幅1443mm、奥行1884mm、高さ2269mm |
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サイズ(内寸) | 0.8畳タイプ:幅884mm、奥行1325mm 、高さ1923mm 1.2畳タイプ:幅1325mm、奥行1325mm、高さ2164mm 1.5畳タイプ:幅1325mm、奥行1766mm、高さ2164mm |
重量 | 0.8畳タイプ:292kg、1.2畳タイプ:352kg、1.5畳タイプ:508kg |
値段 | 0.8畳タイプ:638000円(別途運送費+組立費) 1.2畳タイプ:826000円 1.5畳タイプ:1430000円 |
防音性能 | Dr35, Dr40 |
組立 | 業者組立 |
換気 | 換気扇 有効換気量=23㎥/h |
付属品 | 電気配線一式、照明用ローゼット、2口コンセント(1ヶ所)、照明用スイッチ |
色 | 白 |
素材 | <床>底床+遮音床パネル、防炎カーペット(グレー系) <壁>遮音壁パネル:W880,W439、59t(mm)、 内外装仕上げ:オレフィンシート (ホワイト系)、 コーナー保護カバー:ABS樹脂押出材(ホワイト系) <天井>遮音天井パネル:W880,W439、59t(mm)、 内外装仕上げ: オレフィンシート(ホワイト系)、火災報知器用通線穴付 |
賃貸への設置 | アパート・マンション設置可能 |
KAWAIナサール
KAWAIさんのナサールはユニットタイプとオーダータイプがありますが、本コンテンツではユニットタイプをご紹介します。ユニットタイプはライトタイプ、スタンダードタイプ、カスタムタイプ、高遮音タイプの4種類からなり、ライトでは0.8畳~1.7畳、お値段は45万円(税抜き)~。遮音性能はDr30、35、45となります。
う~ん、何れも高性能で羨ましい設備ですが、ちょっと贅沢すぎでDIYしようとするにはもったいなさすぎですね。
ライトタイプ
サイズ(外寸) | 0.8畳:1010×1392×2092(高さ)、1.2畳:1392×1392×2092(高さ)、 1.5畳:1392×1832×2110(高さ)、1.7畳:1832×1612×2110(高さ) |
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サイズ(内寸) | 0.8畳:880×1260×1969(高さ)、1.2畳:1262×1262×1969(高さ)、 1.5畳:1262×1702×1969(高さ)、1.7畳:1702×1482×1969(高さ) |
重量 | 0.8畳:305kg、1.2畳:370kg、1.5畳:460kg、1.7畳:520kg |
値段 | 0.8畳:495000円~、1.2畳:572000円~、1.5畳:660000円~、1.7畳:7700000円~ (別途運送費+組立費) |
防音性能 | Dr35, Dr40 |
組立 | パネル工法業者組立1日 |
換気 | 換気扇(1.5畳から)/熱交換型壁掛け換気扇 |
付属品 | 換気扇(1.5畳から)/熱交換型壁掛け換気扇 スイッチ/照明用、換気扇用(防音フードつき) コンセント/100V 2口×1 LEDライトはオプション |
色 | 白 |
素材 | ー |
賃貸への設置 | ー |
KAWAI わんだあルーム
あと、KAWAIさんからは犬用の「わんだあルーム」というペット用室内防音室もあります。愛犬の鳴き声は大変に大きく、近隣騒音苦情の主要発生源の一つになっており、本製品を設置することにより、特に静穏を要する地域の夜間の環境基準値(40dB)をクリヤーすることが可能です。ちなみにお値段は15万円程。すごい時代になりました。。。
防音性能
本製品は、遮音に有利な「独立二重構造」を採用し、余裕を持って遮音性能30dBをクリヤーしています。95dBという特に大きな鳴き声も、「ワンだぁルーム」のドアを閉めると65dBと人の話し声程度の大きさに聞こえ、建物自体でさらに防音されるため、屋外ではおよそ40dBにまで軽減可能です。
ニオイ対策
室内には酸化チタンをコーティングし、この酸化チタンに太陽光や蛍光灯などの紫外線を含んだ光があたると光触媒作用により壁に付着したニオイや雑菌を分解します。ちなみに酸化チタンは化粧品にも使われる極めて安全性が高い物質なので安心です。
衛生面、使い勝手
外装および内装には、硬質化粧板を使用し、汚れも簡単に水拭で落とせます。 また取り外し可能なキャスターが付いて、移動にも優れていますよ。
既製品の安い組立式防音室
安いタイプもいくつかありますが、今回は5種類紹介させていただきます。安いタイプですので何れも自分での組み立て分解が可能で、業者さんによる施工が不要です。更にお値段もユニットタイプに比べお安くなっているので賃貸でもお手軽に防音室を利用できそうです。
宮地楽器 VERYQ
先ずは楽器屋さんの防音室で宮地楽器さんから販売されているVERYQです。こちらの最大の特徴は工具を使用しなくても専用マジックテープで簡単に組み立設置ができることです。
自宅に手軽に防音室をコンセプトに、自分で組み立てる簡易防音室です。
本格的な防音室では「コストがかかる」「重量が重くて部屋に設置できない」といった悩みを解消します。
防音性能は、建物の構造や設置場所また演奏する楽器など使用用途により異なりますが、周囲への音漏れが気になる方の防音対策アイテムとしておすすめです。
こちらは流石、楽器屋さんの防音室だけあって50mm厚の多孔質性吸音材を使用し、125~4000HZという幅広い周波数を吸音することで残響時間を調整し全ての音をクリアに響かせることができます。
また、VERYQのVQシリーズは業務ユースを目的とした製品でVQ/HQシリーズ(吸音・調音タイプ)に防音機能をプラスしたVQP/HQPの遮音性能はDr-30に相当します。
VQシリーズ
ベリークシリーズでは、固定設置型の防音室の約半分のコストで、手軽に防音・吸音環境を実現。「オフィス内に手軽に簡易防音室を設けたい」「会議室の壁の音漏れを低予算んで何とかしたい」などのオフィスユースはもちろん、「防音室は高くて手が出ない」などのホームユースまで、様々な用途にローコストで幅広く対応できます。
サイズは0.5畳になります。
HQP(VERY-Q Plus)シリーズ
自分で組み立てられる簡易防音室VERY-Q(ベリーク)に利便性をプラスしたのがVERY-Q Plus(ベリーク プラス)です。耐久性、遮音性を向上させ自宅練習室だけでなく、テレワークや自宅スタジオなど幅広い用途にお使いいただけます。
HQPは製法の見直しによりパネル自体の気密性を向上させ壁用パネルを2面パネルからシングルパネルにするなど、各パーツを小分けにしてマジックテープで貼り合わせることで組み立てたときの密閉度がアップしています。これにより従来のVERY-Qより音漏れが軽減し遮音性が向上し、従来のVERY-Qに比べ、1kHzあたり5dBの遮音性向上が期待できます。
VERY-Q Plusは内部材と外装布を貼り合わせたため、布がへたりにくく耐久性がアップし、取っ手は通常のVERY-Qはマジックテープの取っ手が付属していますが、VERY-Q Plusは扉用のパネルに金具の取っ手がついています。マジックテープ式とは違い、安定感があるので扉の開閉がスムーズです。
開閉する扉部分は一番隙間ができやすく音が漏れやすい場所になることから、音漏れをなるべく軽減するための扉部分を覆うのが扉回りテープがVERY-Q Plusにはついているので、音漏れ対策を強化したセット内容になっています。
サイズは0.5畳及び1畳の2種類になります。
サイズ(外寸) | HQ910(約0.5畳):高さ2030×幅910×奥行910mm(壁厚50mm) HQP960(約0.5畳):高さ2030×幅960×奥行960mm(壁厚50mm) VQP1870(約1畳):高さ2030×幅1870×奥行960mm(壁厚50mm) |
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サイズ(内寸) | HQ910(約0.5畳):高さ1930×幅810×奥行810mm HQP960(約0.5畳):高さ2030×幅910×奥行910mm VQP1870(約1畳):高さ1930×幅1770×奥行860mm |
重量 | HQ970:ー HQP960:72kg VQP1870:84kg |
値段 | HQ910:158000円 HQP960:385000円 VQP1870:459800円 |
防音性能 | Dr25 |
組立 | マジックテープを使い短時間で簡単に設置、撤収 |
換気 | 換気口なし(定期的な換気必要) |
付属品 | ー |
色 | アイボリー、グレー |
素材 | ー |
賃貸への設置 | 適 |
infist Design 簡易吸音ルーム Light Room
2つ目は簡易テント型であるinfist Designさんの簡易吸音ルーム Light Roomになります。こちらは防音というよりも吸音タイプのテントになりますので楽器演奏による音の反響と外部への音漏れ防止に適していそうです。
特徴は部屋に設置しても圧迫感の出ないテント型になっていることと、組立もチャックで簡易に行えることです。防音性能はDr-15と小さいですがお値段も手頃なため本格的な防音ではなく、手軽に吸音して音漏れを軽減するには最適ですよ。
お値段はSタイプ(0.64畳)で約10万円、Lタイプ(0.83畳)で約12万円、LLタイプで約17万円と安くお手ごろではないでしょか。また、防音性能を高めたい方にはテント窓をなくしたライトルームプラスも用意されています。
島村楽器otodasu II
こちらは国内最軽量で、工具不要で自分で組み立てられる組み立て式簡易防音室になります。
誰もが手軽に使える防音ルームを目指して開発されたOTODASUⅡは、高い防音性能と手軽な価格を両立した圧倒的なコストパフォーマンスを誇る新型防音ルームです。楽器メーカーか販売されている防音室ということもあり、楽器の練習やテレワークのWEB会議にも活用できる防音ルームになります。
OTODASUⅡは完全に騒音をシャットアウトすることはできませんが、防音性能を持つ特殊なボードを壁面に採用し、新型吸音材のOTODASU MAGICⅡを貼り付けることで平均約-25dBまで音を減少することに成功しています。内部で発生した音を生活音レベルまで落とすことを目的とし完全な遮音にはなりませんが、生活するには十分なレベルまで遮音できます。
サイズは12×12モデル 幅・奥行を100mm拡大した場合、外寸W1,340mm×D1,340mm×H1,917mm/内寸W1,200mm×D1,200mm×H1,900mm、価格はサイトによっても異なりますが148000円になり、防音室の中では安いです。
組立は工具一切不要で、壁や天井のパーツ組み合わせることで女性でも簡単に組み立てることができます。また、室内の高さはは190cmであり、大人でも立った状態での活用が可能で、重量も30kgであり、移動や組立が簡易なことから賃貸でも安心して使用することができます。
サイズ(外寸) | W1,340mm×D1,340mm×H1,917mm |
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サイズ(内寸) | W1,200mm×D1,200mm×H1,900mm |
重量 | 30kg |
値段 | 148000円 |
防音性能 | Dr25 |
組立 | 工具不要組立約1時間 |
換気 | 回転式天井による換気 |
付属品 | ー |
色 | 白 |
素材 | ー |
賃貸への設置 | 適 |
ピアリビング おてがるーむ(ダンボール防音室)
こちらはダンボール素材の防音室ですが、外側の仕上がりは、段ボールとは思えない光沢感のある仕上がりで、カラーはビターブラウンとアンティークホワイトの2色展開なので、お部屋の雰囲気に合わせて選べます。
表面の素材はダンボールではありますが、硬質段ボールとなっており、説明書を見て同じマークとマークを合わせることで簡単に設置が可能です。設置時間はたったの30分ー1時間程度!
防音効果を高めるために、部材一つ一つに重量がありますが、女性でも比較的簡単に組み立てられます。一切工事音はしないので、近隣の方に迷惑をかけずに組み立てが出来ます。
サイズは横幅915mm×高さ1940mm×奥行き1210mm(内側:横幅815mm×高さ1880mm×奥行き1110mm)、表層素材は硬質段ボール、パネル内部素材は不織布+フェノール樹脂系吸音材+遮音シート、重量は約50kg/枚、価格は198000円になり安いです。
防音効果はメーカー調査で平均で15dB程度軽減、500Hzの場合、27db軽減。
付属品として、換気扇、LEDライト、テーブルもついているのが嬉しいところです。
サイズ(外寸) | 約0.9畳 横幅915mm×高さ1940mm×奥行き1210mm |
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サイズ(内寸) | 約0.9畳 横幅815mm×高さ1880mm×奥行き1110mm |
重量 | 50kg |
値段 | 198000円 |
防音性能 | Dr15(500Hzの場合Dr27) |
組立 | 30分~1時間 |
換気 | 換気扇による換気 |
付属品 | 換気扇、LEDライト、テーブル |
色 | ビターブラウン、アンティークホワイト |
素材 | 表層素材は硬質段ボール、 パネル内部素材は不織布+フェノール樹脂系吸音材+遮音シート |
賃貸への設置 | 適 |
だんぼっち(ダンボール防音室)
簡易防音室の最後は「だんぼっち」です。だんぼっち。。わかりやすいですよね。一目で何の素材で出来ている防音室なのか想像できますね。そう、ダンボール製の防音室になります。
こちらはダンボール専業メーカーである神田産業さんから販売されており、「自分だけの手軽な防音室」として2013年10月に誕生して以来、累計販売台数は5,200台を突破しております(2021年5月31日現在)。サイズ別のラインナップで4種類あります。構造は軽量で強度のあるダンボールのハニカム構造を活かし、優れた防音性を実現しています。ダンボールの特性から、声の遮音性が高いため、ユーチューブの編集やオンラインチャットなどに向いているかと思います。
部屋に置いても邪魔にならず、中にいても窮屈に感じないちょうど良いサイズ感になっており、軽量のため工具を使わずに組立ができ、不要な時は分解して収納できるのも大きなメリットです。
そして、最大のメリットはなんといってもお値段が安い!参考価格ですが一番小さいもので税込¥89980、トールタイプが税込¥108500、ワイドタイプが税込¥120980、一番大きなグランデタイプで税込¥137480となっています。
え~、ダンボールなのに高い~!たかがダンボールでしょう~??(ダンボール馬鹿にしすぎ~)なんて思われる方も多いかもしれませんが、ダンボール自体は元々耐久性が低いため長期使用が難しくなっていましたが研究改良され、耐久性の高いダンボールに改良されていたり、その利便性や他の防音室との価格差を考えれば、それ程高いものでもないかと思います。
また、何れのタイプも別売りの吸音材を室内に設置することで遮音効果を高めることができますよ。ダンぼっちの遮音性能は壁から1m離れた位置で30dB減衰しているデータがありますのでご参考まで。
サイズ(外寸) | ノーマル:W80 cm×D110 cm×H164 cm ※換気口含む トール:W80 cm×D110 cm×H210 cm ※換気口含む ワイド:W110cm×D110cm×H164cm ※換気口含む グランデ:W110 cm×D110 cm×H210 cm ※換気口含む |
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サイズ(内寸) | ノーマル:W74 cm×D104 cm×H148 cm トール:W74cm×D104cm×H192cm ワイド:W104cm×D104cm×H148cm グランデ:W104 cm×D104 cm×H192 cm |
重量 | ノーマル:約26kg トール:約30kg ワイド:約30kg グランデ:約36kg |
値段 | ノーマル:89980円 トール:108500円 ワイド:120980円 グランデ:137480円 |
防音性能 | Dr30(壁から1m離れた位置) |
組立 | 工具不要で組立 |
換気 | 換気口による換気(オプションで換気ファンユニット) |
付属品 | オプションで換気ファンユニット、床補強材、だんぼっち専用吸音材あり |
色 | ビターブラウン、アンティークホワイト |
素材 | ハニカムダンボール |
賃貸への設置 | 適 |
サイレントBOX音守(ダンボール防音室)
こちらもダンボール素材の組み立て式の簡易型防音室で、厚みのあるダンボール素材に吸音材を挟み込んで吸音、消音性能を高めた日本製の防音室になります。
他の簡易型防音室と異なる点は、お部屋のインテリアに合わせて、「モノグラム」、「マーブル」、「アースウォール」、「コンポジット」、「ウォールナト」、「チーク」の6種類の配色から選ぶことができます。
メーカー記載では組立時間は約40分と短時間での組立が可能で、サイズは重量は下記になります。
サイズ(外寸) | 高さ:1,940mm(ファン含め2,015mm) 幅 :915mm 奥行:1,210mm 重量:32.6kg |
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サイズ(内寸) | 高さ:1,880mm 幅 :815mm 奥行:1,110mm ※付属テーブル耐荷重:20kg以下 |
重量 | 32.6kg |
価格 | 198000円 |
防音性能 | Dr20(検体から2m位置で測定) |
組立 | 40分 |
換気 | 換気ファンによる換気 |
付属品 | 換気ファン、LEDライト、テーブル |
色 | 「モノグラム」、「マーブル」、「アースウォール」、「コンポジット」、 「ウォールナト」、「チーク」の6種類 |
素材 | ダンボール+吸音材 |
付属品としては標準で、換気ファン、LEDライト、テーブルがついているのも嬉しいポイントですね。
防音効果はメーカー調べではDr20となりますので他の簡易型とほぼ同じくらいですね。
製作費4万円!安い!自作防音室
最後はやはりDIYで作るのが一番安く、おすすめです。既製品であれば上記のようにある程度の金額を払えば調達できますが、DIYの工作室として使用する場合はある程度の広さが必要になるため、それなりのサイズのもになってしまします。必然的にお値段も上がってしまいますよね。
DIYで製作する、メリットとしてはやはり自由度の高い設計ができることや、安く入手できることが挙げられます。デメリットとしては材料や施工方法の知識、必要最低限の工具を用意しなければならないところです。
防音室を自作するポイントを紹介しますね。また、私自身が実際に防音室を自作した詳細を下記コンテンツにてご紹介しております。素人が製作する際に苦労した点や、自裁の防音効果も記載しており、これから初めて防音室を自作する方のご参考になりますと幸いです。詳しくはこちらを参照くださいませ。
防音室の設置場所
防音室の設置場所は設置場所によって防音効果が変わるため、効率よく防音効果を発揮するための場所選びがポイントです。
また、防音室を自作する際は必ず防音壁が必要となりますが、防音室の設置場所によっては防音壁を省略できるため、部屋の構造を上手く使って設計すると安く、防音効果の高い防音室を自作することが可能です。
部屋や建物の構造を活用するのであればクローゼットや屋根裏、倉庫等に設置し、これらの構造体を利用するのが効率的です。
私が自作した防音室の場所は倉庫内に設置して、防音壁の数を上手く削減し、防音効果を向上させることに成功しました。詳しくは下記コンテンツにて記載しておりますので、チェックして見てください。
自作防音室の材料
防音室の構造は主に壁を構成する木材、音を吸収させる吸音材、音を遮る遮音材の3っつになります。防音室を構成する材料には各社から色々な素材が販売されておりますので、それぞれの特性を考慮して好みの材料を選べば良いですが、安く高性能な材料と作業性を考慮しての選択がポイントなります。
吸音材
遮音材
構造躯体
できれば、石膏ボードや合板を使った方が防音効果が高くなりますが、より簡易に軽量化させたい場合はダンボールやプラ段でもOKです。
防音室の全体像につきましては①防音壁、②防音扉、③防音扉フレーム、③防音天井、④サイレンサー、⑤集塵機排気システム(工作室用、DIY用)になります。これらを設置場所に合わせてうまく組み合わせて、防音効果が最も発揮できるように設計する必要があります。
また、騒音対策のための防音室の製作ですが、その防音室を製作するために騒音が出てしまうところも悩みどころです。こんな時は、ご近所さんに防音室施工前に「防音室が完成したら騒音が出ないようになるので、今しばらくご辛抱ください~」とお伝えしてバリバリと製作した方が懸命かもしれませんね。私は正々堂々とこの作戦でいかせていただきます!
DIYお父さんとしては防音室製作も楽しみの一つになりますので、これはこれで良さそうです。風雨からの防水塗装なんかもわが子と一緒に施工できれば楽しいDIYの時間になりそうで楽しみになります。
安い防音室まとめ
今回は防音室の基礎についてご紹介させていただきましたが防音室もそれぞれのタイプがありますので下記に簡単にまとめますね。
既製品ユニットタイプ
既製品のユニットタイプは防音効果はDr40ていどあり、それなりに広い空間を確保できる反面、価格面では100万円以上になることもあり、格安で調達することは無理そうですね。ピアノなどの大型楽器を使う際や、戸建て住宅の中に設置するのであればこのタイプがおすすめです。
既製品の簡易組立タイプ
既製品でできるだけ安く調達するには簡易型、組み立て式のものが良さそうです。素材もダンボール製のものなど重量も比較的軽く、組み立て式なので一人での組み立て作業も可能で、持ち運びも可能なため、賃貸住宅での使用は、既製品の簡易組立タイプがおすすめですね。
防音効果はDr15~25程度ですが、人間の聴覚では半減~1/4程度に抑制することはできそうです。
値段も10~50万円程度ですので、防音効果はそこまで求めないが、できるだけ安く防音室を入手したい方にもおすすめです。
自作防音室
DIYでの製作は最も格安で、高性能な防音室を入手できる方法になりますが、材料や施工方法の知識、必要最低限の工具を用意しなければならないところが難点です。ただ、DIYが好きで、自由度の高い防音室を入手したい方は、DIYでの調達がおすすめです。私の設計では4万円で製作できると考えています。
私の場合、予算4万円として考えますとやはりDIYしか選択肢がなさそうです。人里離れた場所に工房を構えることも考えましたが、これはこれで巨大な費用がかかりますのでDIYお父さんとしては現実的でないですよね。自宅敷地の一角に自分好みのカスタマイズされた防音構造の工房が構えられたら夢膨らみます。
防音室素材の選定や、施工がうまくできれば簡易型の防音室以上の遮音性能は発揮できると考えられますので、気合を入れて設計、施工していきたいと思います。
次回は実際のDIYでの防音室施工やポイントについてコンテンツを配信して参りたいと思います。
最後までご試読ありがとうございました。
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