はい、どうも~!みなさんこんにちは、どうも、どうもです。防音室を自作で完成させましたぱぱさくです。前回は防音室の課題でありました、防音室内に設置する集塵機の排気熱及び防音対策について紹介させていただきました。
集塵機の防音化についてはこちらで解説していますので防音化をお考えの方は参照してみてくださいね!
これで、DIY工作用の防音室の製作がようやく完了しました♪やりました~。
今回は自作の防音室がどの程度の防音の効果があるのか検証してみたいと思います。私も自作する前は実際の性能についてかなり興味がありました。期待通りの防音効果を発揮してくれるのか。検証してみるしかありませんよね。
ヤマハさんやカワイ楽器さんの市販品の防音室でも防音の効果はDr30~40ですので、自作でDr20もあれば合格ではないでしょうか。ただ、今回、自作とは言え、遮音材や吸音材を二重にしたり、天井構造を二重にするなど重厚な設計にしておりますのできればDr30くらいはほしいところですが。。。
防音壁、防音天井の製作はこちらで解説しておりますのでご参照くださいませ!
さて、期待に胸踊りますが実際に検証してみましょう!
Table of Contents
防音の効果の検証方法
- 騒音測定:騒音チェッカー(無料アプリ)
- 計測場所:①防音室内、②防音室外1m地点、③防音室外3m地点
- 騒音発生工具:ディスクグラインダー、丸ノコ
騒音測定(アプリ)
騒音アプリは無料版をいくつか検討しましたが一番シンプルでわかりやすかったのがYOTSUBA KANTEIさんの「騒音チェッカー」でしたのでこれを使用しました。精度はわかりませんが、防音の効果のひとつの指標になればと思います。
無料版はメーター表示が90dBまでしかありませんが、370円でPro版もあり、Pro版はメーター表示が120dBまであり、計測結果も無料版よりも細かく診断されます。今回は無料版で十分です。
「騒音チェッカー」のデメリットとしては記録が残りませんので、別で画像を保存するなどの方法が必要です。
記録の保存や音圧、スペクトルの別々の計測を行うのであればRikkiSystemsさんの「SonicTools SVM」がおすすめですよ~。こちらも無料版です。
計測場所
- 防音室内
- 防音室外1m地点
- 防音室外3m地点
- 防音室外1m地点(防音室の隙間が埋まっていない状態)
防音効果の計測場所は防音室内、防音室から1m離れた地点、防音室から3m離れた地点の3ポイントを計測しました。音の伝達の性質からは音源から2m離れる毎に騒音レベルが6dB減衰すると言われておりますので、それらの傾向も検証してみます。
また、今回の防音室は固定式ではなく、必要に応じて組立分解ができるような仕様にしているため、防音壁、防音ドア、防音天井、擁壁との接合は行わず、それぞれのパーツをくっつけているだけになります。
また、パーツ同士はコーキング等も施してないため、隙間が生じます。最終的にはこの隙間をクッション材等で埋めていきますが、隙間がある状態での防音の効果も計測し、防音室の機密性の重さも検証してみたいと思います。
騒音発生工具
騒音を発生する工具は電動工具の中でも最も音の大きい、ディスクグラインダーと丸ノコを使用しました。音楽系の楽器も検証できればよかったのですが、今回の防音室はDIY工作用に製作しましたので、DIYで発生する騒音源を計測してみますね。
電動DIY工具の騒音についてはこちらで詳しく解説しておりますのでご参照ください!
どうする?DIY騒音対策!
防音の効果の検証
防音室内(dB) | 防音室外1m地点(dB) | 防音室外3m地点(dB) | 防音室外1m地点(防音室の隙間有り)(dB) | |
丸ノコ | 105 | 66 | 59 | 94 |
ディスクグラインダー | 103 | 61 | 56 | 94 |
防音室内の騒音
防音室内の騒音は実際にディスクグラインダーと丸ノコで作業した際の騒音を計測してみます。
丸ノコ
まず丸ノコの作業音は写真のとおり105dBであり、期待とおりのハイレベルな音が出ました。100dBオーバーの危険なレベルですね。
ディスクグラインダー
お次はディスクグラインダーです。これも実際の作業音は犯罪レベルです!火花も出ますのでDIY素人さんは恐怖に落し入れる必殺電動工具です。
実際の騒音レベルは流石です!こちらも100dBオーバーの103dBで正に犯罪レベルの騒音です。とてもじゃありませんが、住宅街でバンバン使える工具ではありませんよね。
防音室外の騒音レベル
丸ノコ
では次に防音室外での騒音レベルを計測してみます。先ずは丸ノコの防音室外1m地点のでの計測です。
写真にあるように66dBとなりました。
防音室外3m地点では59dBで、2mの距離が離れることで7dBの音圧が低下しました。
防音室の隙間を埋めずに効果を計測した場合、94dBであり、ほとんど防音の効果が得られていないことが分かります。
ディスクグラインダー
ディスクグラインダーの防音室1m地点の騒音レベルは61dBで、丸ノコよりも少し低い値でした。
防音室外3m地点では56dBであり、2m離れることにより5dBの音圧が低下しました。
防音室の隙間が埋まっていない状態で同じように防音室外1m地点でディスクグラインダーの騒音を計測すると94dBであり、隙間がある状態では防音の効果が殆ど得られていないことがわかります。
防音の効果 まとめ
今回は、防音室の防音の効果を検証しました。みなさんも素人が製作した防音室の性能は気になるところですよね。私も大変楽しみにしておりました。
結果は今回の防音室による防音の効果が丸ノコ、デュスクグラインダーの何れも100dB程度から60dB程度に抑制されており、Dr40程度になることが検証できました。やりました~。当初はDr30もあれば十分かと思いましたが、それを上回る防音の効果が得られました♪
市販の防音室でも防音の効果はDr30~40程度ですので同等レベルの性能があると思われます。
防音の効果が良かった要因としては既存倉庫の構造を活用した二重壁、2種類の吸音材の使用、遮音材の二枚重ね、給排気サイレンサーの採用などが考えられます。
また、距離と音の関係では、音源から2m遠ざかると5~7dB低下することも判明し、一般に言われている、2mの距離で6dB音圧が低下する現象にかなり近い結果が得られたかと思います。
防音室に隙間がある状態では10dB程度の減衰にとどまり、防音の効果が殆ど得られていないことも判明しましたね。如何に強靭な防音壁を構築しても僅かな隙間から音が大きく漏れてきてしまうため、機密性が担保できていない防音室の防音の効果は小さく、機密性の重要さが良く分かりましたね。
今回のことから防音室の防音の効果を上げるポイントを下記に考察しました。また、下記のサイトにそれぞれのポイントの製作について詳しく解説していますのでご参照ください!
- 防音壁の二重構造 DIYおとうさんの防音室自作4~防音壁の製作~
- 吸音材2種類の採用
- 遮音材の二重張り
- 給排気のサイレンサーの採用 防音室自作6~換気用サイレンサーの製作~
- 機密性の確保
これで、やっと念願防音室が完成しましたので、今後はこの防音室を活用してDIYライフをエンジョイしていきます☆彡
なお、防音室の自作について全体概要を知りたい方は、下記コンテンツにて詳しく紹介しておりますのでぜひご参照くださいませ。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作3~設計概要まとめ~
では、みなさんも防音室を自作して周囲に気を使わず自分の好きなことを思いっきり楽しんでは如何でしょうか。今後もDIYに関するコンテンツを配信させていただきますね。
最後までご試読ありがとうございました。
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