【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作6~天井編~

自作防音室天井製作 自作防音室
スポンサーリンク

防音室の天井の自作方法について解説いたします。天井自作時の注意点もいくつかありますのでチェックしてみてください。

防音室の天井の自作のポイントは??
構造は?

みなさんこんにちは。ぱぱさくです。前回は防音室製作の一番難所、防音扉の自作についてご紹介させていただきました。

さて、今回は防音室の天井の製作についてご紹介させていただきますが、天井の構造自体は防音壁と同一ですので難しいことは全くありません。ただ、大きな課題が一つだけあります。

それは重量のある天井を所定の高さまで持ち上げる、ことです。

一見簡単そうですが、実際にやってみるとかなり危険です。

人間の生体の構造上、胸のあたりまではある程度の重量物は持ち上げられるようになっているかと思います。重量挙げの選手でも胸のところまでは結構持ち上げられるはずです。

ただ、これ以上上の位置まで持ち上げるとなると話は別です。

胸以上の高さに持ち上げて、所定の位置に設置することはかなり困難で、一人では到底無理な作業になります。諸先輩方のブログやユーチューブでも天井は設置時に一番の難所が現れ、大人二人でもトラブルが発生していました。大抵はフラついて天井を落下させてます。

最悪の場合、破損しています。このトラブルを回避するための手段も今回はご紹介させていただきます。私も、大怪我寸前でした。。。

スポンサーリンク

天井の自作手順

  • 既存ウッドデッキのデッキの隙間埋め
  • フレームの製作
  • フレームと12mm合板の接合
  • 遮音シート貼り
  • ニードルフェルト貼り
  • 吸音ウール貼り
  • 石膏ボード貼り(4mm合板に変更)
  • 天井まで持ち上げる!
スポンサーリンク

天井の構成

天井部分は既存のウッドデッキのフレームやデッキが存在するため単純なようで意外と複雑です。単純に一枚の天井で構成できれば良いのですが既存ウッドデッキのフレームがあるため天井は天井1、天井2の二つに分割しました。

防音室の構成図面
防音室の構成
スポンサーリンク

既存ウッドデッキの隙間埋め

既存ウッドデッキにはデッキが付随していますので、このデッキを防音壁の一つとして利用できないかと考えました。当然、防音壁構造の天井も自作しますが、二重構造の防音壁の方が防音効果が格段にアップしますので、防音天井とウッドデッキの二重構造を試みました。

ウッドデッキの隙間
既存ウッドデッキの隙間

ウッドデッキ隙間の埋め方は、①スポンジマット、②コーキング の二重構造で施工しました。デッキ下からはスポンジマット、上からはコーキングで埋めました。

ウッドデッキ隙間をスポンジマットで施工する画像
スポンジマットでの施工

コーキングはデッキの外観を損なわないよう黒色を選択しました。元々、デッキの隙間は黒く見えますので、黒色でコーキングすれば違和感がなさそうです。コーキングはしっかりマスキングしてから施工しましたよ。ノーマスキングで施工するほど自信なく。。

ウッドデッキのマスキング

素人ながら、マスキングをしっかりすれば綺麗にできました。

コーキング剤でのウッドデッキの隙間埋め
コーキング剤での隙間埋め

防音壁の二重構造は防音効果を格段に向上させるようです。壁と壁の間にある空気層が音の伝達を減衰させる効果があります。壁間の空気層は1cmでも大きな効果があるのでより、防音効果の向上を狙うのでありましたら、二重構造はオススメですよ。

防音天井の二重構造図面
防音天井の二重構造

防音壁二重構造とした空気層の効果については下記サイトにて詳しく説明されておりますのでご参照くださいませ。

参照サイト:防音の方法 《 音のエネルギーとdB 》https://www.annoise.com/sound/oto-s3.html

なお、天井の高さはウッドデッキまでの高さの関係もあり140cm程度です。

天井の自作

天井の自作自体は防音壁と全く同じですので単純です。フレームと合板を接合し、遮音材を貼り、吸音材を充填し、最後に石膏ボードを貼って、所定の位置まで持ち上げるだけ、、、のはずでした。

天井の構成部材、フレーム、吸音材、ニードルフェルト、遮音材、石膏ボード
天井の構成部材

天井の設置トライアル

さあ、天井も完成したことですので、いざ設置です。。ちなみにこの天井の重量は40kgあります。到底、一人では持ち上がりません。容易に移動させることもできません。どうしたものか。。

お、奥さ~ん、手伝ってくだいさいませ~!

というわけで、奥さんにも何とか手伝ってもらい、防音壁①、②の上に設置するわけです。画像の矢印部分に天井①、天井②をはめ込みます。試しに天井①をちょっと持ち上げてみた、、持ち上がらない、、持ち上がる気がしない。。

しかし、気合を入れて、んぬおおおおおおおおおおおお~、う~ん、もうちょい、、ガッシャ~ン!!ドッスン!

防音天井の設置位置写真
防音天井の設置位置

私、、何とか生きていました。もう少しで①の隙間に天井がハマるところでしたが、私自身が天井の下敷きになりました。奥さんは無事でした。奇跡的に大怪我には至りませんでしたが、首を大きく痛めました。この作業はホントに危ないです。

諸先輩の天井揚げの作業を拝見させていただきましたが、やはり、落下させている方、多数でした。上記にも記載いたしましたが、人間の生体構造上、自分の胸よりも上に重量物を持ち上げるのは相当難しいです。

少なくても大の大人が3名は必要です。若しくは天井を小さなユニットに分割することをお勧めします。

天井再自作

とういわけで、天井が重すぎて持ち上がりませんでした。流石にこの重量でリトライアルはできませんでした。といいいますか、奥さんに再度持ち上げる作業を頼めませんでした。。。

一人でも持ち上げられる重量に改良するには選択肢は二つあります。

  • ①天井を二つに分割する。
  • ②天井を構成する石膏ボードを軽い素材に変更する(4mm合板)

単純に作業が簡単な方を選びました。②です。①はフレームを再度作製しないといけませんので手間が掛かります。②は石膏ボードを4mm合板に張り替えるだけです。

防音天井の4mm合板への張替え
4mm合板への張替え

張替えは結構簡単で、重量も10kg以上軽くなりましたよ。石膏ボードに比べれば防音性能は劣ってしまいますが、天井は二重構造になっていますので軽量化を優先させました。

軽量化のおかげで何とか一人でも持ち上げられる重量になり、無事に所定の位置に設置できました~。

天井設置後の防音室内部の様子
天井設置後の防音室内部

防音天井まとめ

防音天井のポイントは自作よりも何といっても安全に設置することです。

他の構成部材と違い持ち上げる作業が出てきますので、とにかく持ち上げる事ができるだけの重量に抑えること、若しくは複数人で作業することです。

  • 天井は出来るだけ軽く(防音性能とのバランス)
  • 天井一枚では重量が嵩む場合は二枚構成で
  • 設置作業は複数人で(3人以上が望ましい)

防音天井は重量物ですので、とにかく安全第一です(経験者は語ります)。無理せずベストな防音室を自作いただけましたら幸いです。

今回は防音天井について紹介させていただきいました。次回は換気扇、及びサイレンサーの自作について紹介しますね。お楽しみに!

なお、防音室自作の全体概要を知りたい方は下記コンテンツに防音室自作の設計概要を記載しておりますのでご参照くださいませ。

【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作3~設計概要まとめ~

今回も、最後までご試読ありがとうございました。

合わせて読みたい
DIYお父さんの防音室の活用と改良~夢とロマンをお届けする拠点に~
自作した防音室の実際の活用方法と改良について解説します。折角、自作した防音室なので最大限に活用したいですよね。また、狭い防音室での作業性を向上させるための改良もご紹介させていただきます。DIY大好きお父さんに少しでもロマンをお届けできれば幸いです。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作9~製作費用を公開いたします、安い材料を使った結果は~
防音室を自作で製作した際の費用をご紹介します。防音資材は非常に高価なものが多いため、安くても性能に優れた材料をご紹介させていただき、コスト面と性能面から考察してみます。材料の選定のポイントその価格は??これからDIYで防音室の製作を考えているDIYお父さんは是非参照くださいませ。
【製作費4万円でDr:40達成!!】DIYおとうさんの防音室自作8~防音効果の検証、自作防音室の防音効果は??~
自作で製作した防音室の防音の効果を検証します。果たしてその結果は!2種類の吸音材の使用、遮音材の二枚重ね、給排気サイレンサーを採用しているので、市販防音室並みの効果を期待したいところですが、同等の効果が得られるか!?防音効果は騒音アプリを使って、防音室内、防音室から1m、3m離れた場所で測定して比較してみます。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作7~仕上げ~
防音室の仕上げ工程を紹介させていただきます。木材の耐久性を向上させる塗装や、防音室内の音の反射抑制するための施工です。防音室内は密室ですので光源も必要ですよね。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!換気用サイレンサーの自作!防音室の自作には必須!!~詳しい図解付きの解説~DIYお父さんの防音室自作6
防音室の換気用のサイレンサーの自作について図面上の具体的な寸法も交えて使用する素材も含めこれらのポイントを紹介させていただきます。小さなサイレンサーでも十分な効果を発揮させる方法も解説いたします。必見です!
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!~扉の自作編~防音室の扉の構造、自作方法を図面付きで解説!!DIYおとうさんの防音室自作5
防音室の扉の自作方法をご紹介いたします。寸法の設計など苦労した点も多いため、設計図面などを用いて出来るだけ細かい数字も紹介いたします。特に丁番の取り付けは難しかったため詳細に説明させていただきます。皆さんのご参考になれば幸いです。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作4~防音室の壁の自作~ダンボールでも自作可能か?
防音室の壁の自作方法についてご紹介いたします。ダンボールを使った簡易な防音室の壁の自作方法もご紹介しますので賃貸住宅で部屋全体を防音化したい方におすすめです。本コンテンツでは実際に自作する上で使用した工具や部材など自分なりに工夫した点など細かなポイントも交えてお伝えできればと思います。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!DIYおとうさんの防音室自作3~設計概要まとめ~
自作防音室の設計図面を元に設計概要を解説いたします。今回の構造も公開致しますが、実はこれ。。。実際に使用した図面もお見せ致します。自作防音室の全体がわかりますのでご参考になれば幸いです。
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!~材料選定編~DIYおとうさんの防音室自作2
防音室を自作する際の材料について解説します。建材メーカー各社さんから防音性の高い材料が販売されていますが、コストと作業性に優れた材料は!?
【製作費4万円】防音効果Dr:40達成!!~防音室設置場所~DIYおとうさんの防音室自作1
防音室の設置場所。皆さん悩みませんか。用途によって適した設置場所は異なりますが、DIYや工作用の防音室の最適な設置場所は?!
【製作費4万円の防音室も!】おすすめの安い防音室は?~防音の基礎から賃貸にも設置できる安い簡易型防音室や自作防音室を紹介~
防音の基本から防音室の種類にまで防音室に関わる情報を紹介します。製作費4万円のDIYでの防音室、既製品の簡易型防音室の種類や価格、特徴を一覧表で比較し、使用シーン別におすすめの安い防音室を提案いたします。
どうする?DIY騒音対策!
DIYお父さん必見。今回は騒音計アプリで計測した電動工具の騒音レベルを元に対策方法も考案致します。住宅街で許容できる騒音レベルは?

コメント

タイトルとURLをコピーしました